二本松の家具の歴史は古く、寛永20年(1643年)に入府した二本松藩初代丹羽光重公が、城の大改築を行った際の産物の一つとしてはじまり、現在に至るまで350余年の伝統を誇っています。
丹羽光重公が二本松に入って後の寛永年間(17世紀中頃)に、城の大改築が行われ、大工職人が城館を建築するかたわら、城内の建具・調度品なども手がけていたものが家具造りに活かされていきました。
本格的な家具職人が現れたのは、天保年間(19世紀中頃)で、歴代藩主が奨励したこともあって、城中向けの芸術的価値の高い調度品を作り始め、現在の二本松伝統家具の基礎となりました。