二本松工藝舘 – 田中家具 創業明治2年、二本松伝統家具の製造販売元。職人手造りの民芸家具や総桐たんす、モダンスタイルの和家具を製造&販売しています。

歴史


城下町 奥州二本松


二本松 丹羽氏の出自

二本松で箪笥造りが始まった江戸時代は丹羽氏が藩主となっていましたが、藩政以前の二本松は、奥州管領、奥州探題の任に当たった畠山氏によって治められていました。

戦国時代末期、畠山氏は伊達政宗に敗れ、伊達氏による統治の後は蒲生氏、上杉氏、加藤氏他、領主は変わりますが、寛永20年(1643年)に、丹羽光重氏が白河から移封されて二本松藩は丹羽氏により治められるようになりました。

丹羽氏は光重の祖父長秀の代に織田信長に仕えた事から歴史の表舞台へ登場します。長秀は信長家臣の中でも柴田勝家に次いで二番家老となり「織田四天王」や「織田家の双璧」と称される重臣でもありました。

同じく信長の家臣で後の天下人、羽柴秀吉の姓は丹羽長秀の「羽」と柴田勝家の「柴」からとったとも言われています。

一時は若狭・越前・加賀合わせて120万石超を有する大大名となりましたが、長秀の跡を継いだ長男の長重は、関が原の戦いで西軍に付いたために一旦は改易となります。しかし慶長8年(1603年)には常陸国古渡に一万石の大名として復帰し、大阪の陣での功績から常陸国江戸崎、陸奥国棚倉と加増移封され、寛永4年(1627年)に10万石で陸奥国白河藩主となりました。


二本松藩初代 丹羽光重氏

丹羽光重氏は城館の大改築や諸制度を制定するなど二本松の基礎を築いた。

二本松藩初代 丹羽光重

長重の跡を継いだのが三男光重で、寛永20年(1643年)に10万700石をもって白河より二本松移封となり、この後、明治維新を迎えるまで二本松藩は丹羽氏によって治められました。

光重は二本松藩初代として入府後、城館の大改築や箕輪門の造営、城下町の整備をはじめ諸制度を制定するなどして、現在の二本松の基礎を築きました。

特に城の大改築を行ったことは、二本松で家具造りが盛んになるきっかけとなりました。


300年の伝統を現代に伝える


二本松箪笥の起源

二本松の家具の歴史は古く、寛永20年(1643年)に入府した二本松藩初代丹羽光重氏が、城の大改築を行った際の産物の一つとしてはじまり、現在に至るまで360余年の伝統を誇っています。

丹羽光重氏が二本松に入って後の寛永年間(17世紀中頃)に、城の大改築が行われ、その際、大工職人が城館を建築するかたわら、城内の建具・調度品なども手がけていたものが二本松箪笥の原型となりました。

これが二本松箪笥の「300年の伝統を現代に伝える」という謳い文句のいわれとなっています。

本格的な家具職人が現れたのは、天保年間(19世紀中頃)で、歴代藩主が奨励したこともあって、城中向けの芸術的価値の高い調度品を作り始め、二本松箪笥の基礎となりました。


 創業明治二年


明治時代の広告

明治時代の広告

明治44年の新聞広告

明治44年の新聞広告

田中家具のはじまり

田中家具は明治2年(1869年)、家具の街として知られる城下町、福島県二本松市に「田中指物店」として創業しました。

明治時代の広告では、伝統的な箪笥以外にも当時から寝台(ベッド)、イス、テーブルなどの洋家具類も販売していたことが分かります。「竃爐」とあるのはストーブ、「竃燵」はコタツのようなものだったと考えられます。

明治44年の新聞広告には「美術家具製造販売」の文字が見られるように、装飾性の高い家具を製作していたことがうかがわれます。


昭和初期の田中家具

【昭和初期に撮影された写真】
前列中央が初代・寅治、その左が二代・荘三、抱かれている子供が三代・初二

140年愛され続けた伝統の家具

田中家具は明治2年に初代寅治が創業して以来、二代荘三、三代初二を経て現在に至っています。

その長い歴史の中で培われてきた優れた技術・デザイン・品質を誇る二本松の伝統家具造りは、何人もの職人達によって現代まで140年以上にわたって受け継がれてきました。


 伝統の箪笥を、和モダンに


35民芸整理箪笥 片開下二

受け継がれる伝統の技

田中家具で造られる二本松伝統家具は、伝統を受け継ぎ一品一品精魂込めて造り上げた、当社独自の手造りの伝統工芸品です。

表面に耐久性に富んだ年代物の欅材を、内部には吸湿性に優れた会津桐を使い、重厚な飾り金具を付けた二本松の伝統家具は「福島県伝統的工芸品」にも指定されています。


桐チェスト ボルドー

2012年9月 銀座三越オリジナル
桐チェスト ボルドー

KIRI×モダンスタイルチェスト

2013年9月 銀座三越オリジナル
KIRI×モダンスタイルチェスト

モダンさの中に息づく、和の伝統

近年では従来の二本松伝統家具に加え、デザイン&サイズ&カラーなどを見直し、現代のライフスタイルに合わせて、マンションの小さなお部屋にも置けるコンパクトなサイズや、リビングルームなどの洋室にも映える和洋折衷なデザインの和家具も製作しています。

職人の手仕事による伝統的な和家具の良さに、現代感覚を取り入れた和モダンな家具は、高い機能性と&インテリア性をあわせ持つ家具として好評を得ています。


コメントは受け付けていません。